心を活かす
物質文化に左右される現代人は
心を蝕まれ、
感動を忘れかけている。
己を見つめ直し、
意義ある人生を送るため
清水寺貫主が「心の在り方」を
優しく説いてくれる。
引用:講談社
心を活かす 目次
第一章 心の安らぎが幸せを呼ぶ
人生を左右する心のありよう
幸せを自分で見つけてい
心を、知恵と感情と記憶の蔵に分けて考える
経験が蓄えられる心の蔵
今この時、少しでも善い種を蔵に入れよう
善いことは、思うだけで行いもよくなる
心内にあれば、色外に現れる
悪に触れると、魔がさす
人間は、雑然さを楽と思う性がある
一心に自分を見つめていく
心ここに在らざれば、視れども見えず
心の蔵の中の宝物を探す
泥棒も盗めなかった心の中の月
一念で瞼の息子と会う母親
辛さ、苦しみを味わうことで別世界が開かれる
生かされる自分、生きている意義
心安ければ、体安し
ありがたい母の心遣いを知る
自由にものを見、聞くようにしよう
第二章 心で「観」る反省こそ、よりよい人生をつくる要
弘法大使さんの懺悔
愚かな自分に気をつける
「だらしない」のは、「真理がない」こと
心の置きようで世界が変わる
人それぞれのものの見方
見えないものを「観」る力
地獄・極楽は心の裏表
角隠しは心の化粧
信じることで自分を変えよう
「観」の世界を育てる
心を磨いた人は、美しい世界に住む
阪本九さんが描いた「赤い夕陽」
「身びいき」が判断力を鈍らせる
成長したいと思うなら、自分をよく観よう
心を尽くし、肝胆相照らす
互いに許し合う智慧
幕末の勤皇歌僧・月照上人
第三章 おおらかな心を養うために
感動上手のすすめ
「京参り」する人々の願い
感動できる心を育む
自分を制御できない人は慢心する
無意識の行動は、ふだんの心の表われ
人間は一生心の勉強をしよう
「寺」に心の安らぎを求めて参る
「寺」の呼び方のいろいろ
「坊」の「主」から誕生するイメージ
寺は、心を清浄にして持ち帰るところ
複雑怪奇に働く人間の心
心を「ほどけ」て「ほとけ」になろう
「今」の「心」は人間の生命
常に「念」の心を忘れず、冷まさず
心の中の阿弥陀さん
「今」を大切に生きよう
譲り合いの心、助け合いの心
日々の仕事に念を入れる
歌うも舞うも法の声
感情は雲、知恵は光
見返りを求めずに施そう
第四章 良い縁が人生を開く
正師を得ざれば、学ばざるが如し
仏さまと縁を結ぶ
「自灯明」と「法灯明」
心に火を灯し、自己を生かそう
手を合わせれば、心が合わさる
合唱に込められている尊敬と信頼と感謝
人間の心の業がもっとも現われる手
よく見、よく聞いて、よく考えよう
縁によって生かされ、生きている
水で心と体を清める理由
「清浄」は、「公正無私」
「おかげさんで」の意味
縁はお互いに働き合うもの
出会いの縁に教えられ、育っていこう
心を教師して、人間をつくる
「善知識」が決定する人生航路
童心を失わず毎日を生きる
「慈悲」の心を養おう
第五章 今日を安心して生きるために
美しい自然の価値を知る
人間と自然は一体に生きている「水」のご利益
山紫水明の京都を守ろう
古都、京都の景観を存続したい
「蓬菊の寺、山の木は伐らせぬ」
世界に誇れる古都を大切にする思い
外国人から指摘される前に考え直そう
「和」を持って貴しとなす
「和」は持ち味を活かし合うこと
お互いを尊重し、世話をし合う
今を幸福に生きる条件
「持ちつ持たれつ」を尊び喜ぶ
日々これ好日に暮らす
嘘のもの・仮のものと本物を区別する
諸行は無常、万物はみな変化する
人間万事夢のごとし
明日は明日、今日は今日
あとがき
著書
清水寺貫主 森 清範
寸法幅13.5cm 縦19.4cm 厚さ2.3cm
384g
頁数
238枚